dellblorin日記

袖擦り合うも他生の縁

料理界の雰囲気イケメン「ホットサンド」よ、さようなら

イタリア商事 ホットサンドメーカー バウルー ダブル 日本製 XBW02

イタリア商事 ホットサンドメーカー バウルー ダブル 日本製 XBW02

最初に食べたホットサンドはとても美味しかった。毎日食べられると思ったし、何でも挟める汎用性も料理として優れていると思った。だが何度か食べると飽きた。

1年以上前にバウルー製のホットサンドメーカーを購入した。購入当初はよく使ったが次第に使わなくなり、この前使うまで数ヶ月使用していなかった。久しぶりに食べたホットサンドは美味しかった。そんなホットサンドに常々思うことがあった。

ホットサンドって本当に美味しいのだろうか?

ホットサンドを何度も食べていると美味しいと感じながらも、あんまり美味しくないとも感じてくるのだ。矛盾しているが実際そうなのである。

ホットサンドは表面がパリッと焼きあがっていて、焼きたて熱々で食べる。だから美味しい。だが、どんなものも出来たてで温かく、表面が適度に焼きあがっていれば美味しく感じるだろう。ホットサンドに限った話ではない。

ホットサンドは何を挟んでも美味しいが、同時に何を挟んでも似たような味がする。ホットサンドは熱いため具の味がボケやすく、表面が焼きあがりバリバリと固い食感が最初に来て、具の食感もまたボケるためだ。だから美味しいと感じる割に飽きるのが早いのである。

結局、ホットサンドを美味しく感じるのは出来たて熱々で、表面が焼きあがり適度に強張った食感が生み出すまやかしだ。しかもそのまやかしが本来注目すべき味をボカし飽きを生む原因になっている。

上記の結論に達した私は、ホットサンドで使った具を食パンを焼かずに挟んで食べてみた。美味しい、しっかり味で美味しい。挟んだ具で味も全く異なる。焼かれず柔らかい食パンは具の味と風味、食感を損なわない。

中の具が温まった状態で食べられるのがホットサンドの利点と言う人もいるかもしれないが、作りたての温かい具を挟めばいいし、初めから熱のない具は挟んで電子レンジで温めればいい。

私の言いたいのは2点だ。

  • ホットサンドの美味しさは焼きによる熱と食感に騙されているだけ
  • ホットサンドよりサンドイッチの方が美味しい

泣ける映画が名作とは限らないという記事がネットであったがこれと一緒だ。出来たて熱々、焼いて表面パリパリなら美味しいとは限らないのである。