dellblorin日記

袖擦り合うも他生の縁

貝印 アイスクリームメーカーDL-5929の使用感

アイスクリームが好物なのだが気になるのが糖質の多さだ。そこでエリスリトールを使った糖質オフ(ゼロではない)の手作りアイスクリームを作ることにした。

貝印アイスクリームメーカーの前モデルは販売終了済みで中古出品のみ。作れる量が倍以上で惹かれたが、夏という何かと水分摂取が多くなる時期にお腹を壊しやすいと断念。最新版の上記を購入した。

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意外と洒落た箱。

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サイズはとてもコンパクト。これなら冷凍庫を占有しないだろう。

付属のレシピ。ジェラートやシャーベットのレシピも有り。

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まずは標準レシピでバニラアイスクリームを作ってみた

取り敢えずグラニュー糖を使い標準レシピ(約250g分)を変えずに作ってみた。

材料 分量 コスト
卵黄 1個 15.984円
生クリーム 100ml 177.12円
牛乳 80ml 13.5648円
砂糖 40g 10.6272円
バニラエッセンス 2、3滴 3円(恐らく)

混ぜ合わせた材料を冷蔵庫で冷やしてから使用と書かれてあったが、混ぜてそのまま保冷ポットへ流し入れる。気温23度、撹拌20分、問題なく仕上がった。製造工ストは220円。

動作中のDL-5929(動画中のアイスクリームは後述するエリスリトールを使ったもの)


貝印「アイスクリームメーカーDL-5929」でバニラアイスを作る

若干緩いが、元々緩く仕上がるらしく失敗ではない。説明書に記載されている通りこれで食べてもいいし、冷凍庫に入れて固めて食べてもいい。味はとても美味しくスーパーカップバニラ味に似ている。

固めるとどうなるか興味があったため冷凍庫に移動。食事を済ませた約20分後に取り出すと、周囲が固くなり中央がまだ柔らかかった。食感は市販されているラクトアイスそのもの。

エリスリトールで作ってみた

次に目的のエリスリトールで挑戦。エリスリトールの甘さは砂糖の70%なので約57gとなる。

気になるのは低温でエリスリトールが溶けるかどうか。エリスリトールは熱が加わらないと中々溶けない。コーヒーに入れても飲み終わったカップの底に結晶が残ったりする。案ずるより産むが易し。グラニュー糖以外は上記のレシピと同じで作ってみた。

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予想通りエリスリトールは全く溶けない。流し入れてさほど時間が経ったわけでもないが、エリスリトールが保冷ポットの底に張り付いてしまった。蓋をセットして回すと上下し外れるため竹串を挟んで回している。

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ラニュー糖で作ったアイスクリームと比べ、溶け残ったエリスリトールの粒でザラついている。食べると砂を噛むような思いだ。味は悪くなかったが57gもエリスリトールを入れているため、人工甘味料特有のえぐ味があり後味は悪い。

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最初に張り付いた部分は最後まで残ってしまった。この後、コーラを少し注いで溶かし食べるとシャーベット状になり美味しかった。

今回はエリスリトールが保冷ポットに凍りついてしまったが、注いですぐに撹拌したり、エリスリトールだけ最後に液の上に乗せるように加えれば大丈夫だったかもしれない。凍りつきは無関係に食感と後味の悪さで明らかに失敗だったが。

エリスリトールを細かく砕いたらどうかと思い、ミキサーのミルで粉糖状にしたもう一度作ってみた。それが最初の動画だがそのままよりはマシだが、それでも溶け残り砂っぽい食感は残る。ジャリジャリがシャリシャリになった程度。

製造コストと糖質量の詳細は以下。

材料 コスト 糖質量
15.984円 100g辺り0.6g、卵黄一個分は20gなので0.12g
生クリーム 177.12円 2.9g
牛乳 13.5648円 4g
エリスリトール 53.789円 0g
バニラエッセンス 3円(恐らく) 0g(恐らく)

※エリスリトール(Amazonの3kg、2,831円)以外は、私がよく行くスーパーの値段で計算。

合計263円、スーパーカップと比べ約2.5倍。糖質は7.02gでグラニュー糖で作った時(47.02g)の1/6.7。手作り糖質オフアイスクリームなら3つ(750g)食べても、普通に作ったアイスクリームの半分も食べていない計算だ。

元々の値段が安いしコストが倍以上になっても、これだけ糖質が低ければ手作りアイスクリームには価値がある。

問題は味だが、これは今後色々試してみていい方法が見付かったら追記予定だ。

ホイップクリームでも作ってみた

生クリームより安いホイップクリームを使うとどうなるか試してみた。ネット上では生クリームで作った時と差はなく美味しいという声が多い。生クリーム以外は上記レシピと一緒で挑戦。

問題なく美味しい。生クリームでもホイップクリームでも充分美味しく出来ることが分かった。ただしホイップクリームは糖質が多く、糖質オフのアイスクリーム目当てに手作りアイスクリームを作る私には意味がなく、今後は作らないだろう。

ちなみに作ってから冷凍庫で冷やし固めてから食べると食感、舌触り、味、風味が明治エッセル スーパーカップそっくりだった。調べてみるとスーパーカップは価格を抑えるために植物性クリームを使っているとのことだった。

ホイップクリーム使用のコストは124円、エリスリトール使用は167円。

アイスクリームメーカーは買いか?

DL-5929で作った手作りアイスクリームは市販品並に美味しかった。標準レシピだとスーパーカップによく似た味になる(ホイップクリームは酷似)。スーパーカップ 200mlは近所のスーパーで100円しない価格で売られており、上記レシピのコストを同じく200mlに合わせると以下になる。

味が同じなら手間をかけてより高い手作りアイスクリームを作るメリットは薄い。材料を買っておけばいつでも作れるメリットはあるが、生クリームやホイップクリームよりアイスクリームを切らすことは少ないのではないか。

勿論、これは標準バニラアイスレシピであり、アイスクリームメーカーを使えば色々な具材を使ったオリジナルアイスクリームを楽しめるというメリットもある(市販アイスにも色々な種類はあるけれど)。この辺りをどう捉えるかでアイスクリームメーカーを購入するかどうか判断が分かれると思う。

説明書には保冷ポットは12時間以上冷凍と書かれている。しかし出来れば24時間以上が望ましいと思う。12時間冷凍は完成時に保冷ポット表面についているのは水滴だが、24時間以上冷凍した場合は霜のままだった。

最初のエリスリトールで作った時が24時間冷凍時だったが、食べ終わって尚保冷ポットは冷たかったし(下部にアイスの一部が張り付いたため皿に移せず、保冷ポットから直接食べていた)、だからこそ底にアイスが張り付いたままだったのである。

ちなみに後日スーパーに買い物に行くとDL-5929が売られていた。

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私はAmazonで2,400円弱で購入。常にAmazonが安いという思い込みは間違いである。