dellblorin日記

袖擦り合うも他生の縁

エリスリトールのえぐ味からの解放

dellblorin.hatenablog.com

私は甘党なので日頃から糖質摂取に気を使っている。基本的にはエリスリトールを使うがえぐ味が強く、若干グラニュー糖を混ぜて飲み物を作ることが多い。前々から糖質0を謳う飲料はそこまでえぐ味がないのはどうしてかと不思議に思っていた。

市販飲料はエリスリトールのみといった一種類の人工甘味料だけ使うのではなく、アスパルテームアセスルファムKなど複数の人工甘味料を使用している。これはマスキング効果を狙ったものだ。マスキング効果は複数の人工甘味料を使用することで、互いの持つえぐ味を相殺する効果のこと。

近年のカロリーゼロコーラはなぜおいしくなった? 人工甘味料の秘密

そこで自分も他の人工甘味料を購入し混ぜればいいと考えたが売っていない。色々な人工甘味料を調べたがAmazonで唯一売っていたのがアセスルファムK

物凄く高い。砂糖の200倍の甘さだからグラニュー糖200kg買うと思えば安いかもしれないが。結局自分で人工甘味料を混合するのは諦め、既に混合済みの市販品の購入を検討した。血糖値を(ほぼ)上げない、手が出る価格、入手が用意という条件を満たしたのは以下。2つとも血糖値を全く上げないエリスリトールが主成分。

ラカントS

甘味料の主成分はエリスリトール(99.2%)でそこに僅かに羅漢果エキス(0.8%)が混ぜてある。羅漢果は中国で栽培されているウリ科の多年草。果実は砂糖の約300倍の甘さがあり、そのエキス(甘さ)を若干混ぜてマスキングしているわけだ。

羅漢果の甘味成分はククルビタン型トリテルペン配糖体と若干の果糖。ククルビタン型トリテルペン配糖体は小腸で吸収されることなく大腸に到達し食物繊維に分類される(血糖値を上昇させない)。

果糖は血糖値を上昇させるが、羅漢果エキスの含有量は全体の0.8%に過ぎず心配には及ばないと思う。

パルスイート カロリーゼロ

パルスイートには「パルスイート」と「パルスイート カロリーゼロ」があるがカロリーゼロが対象。スーパーに買いに行った時、パッケージには糖類0と高らかに表示されているが、成分表には3.0g当たり糖類0、糖質3.0gと表記されていて混乱した。

調べてみると、

パルスイートには人工甘味料(糖アルコール)のマルチトール還元麦芽糖水飴)、エリスリトールが含まれており、それらは糖質に分類されるため糖質が0ではないのだ。エリスリトールは腸から吸収されるが代謝されず、尿と一緒に全て体外に排出されてしまうため糖質0でなくとも問題無い。問題はマルチトールで腸から吸収され難いが吸収されるし代謝もされる。個人差はあるが血糖値を砂糖の1/2~1/3程度上昇させてしまう。

パルスイートにはマルチトールが含まれるがパルスイート カロリーゼロには含まれないため、糖質制限ではカロリーゼロを選択すべきだ。こちらならほぼ血糖値を上昇させない。

ラカントSとパルスイート カロリーゼロのコスト比較

現在Amazonで売られているラカントS(800g/2155円)とパルスイート カロリーゼロ(400g/2000円)ではラカンカSが倍のコストパフォーマンスをみせる。しかし、ラカンカSの甘さは砂糖と同程度、パルスイートは砂糖の約3倍の甘さなので、使用量で考えるとラカントSよりパルスイートは約1.5倍コストパフォーマンスが高い。

パルスイートは料理によっては砂糖の1/2~2/3必要になる旨書かれている。これらを考慮に入れるとあまりラカンカSと変わらないかもしれない。自分の使用用途と両方一度は味を試してみて合った方を使うのがいいと思う。ラカンカSは羅漢果エキスを使っているからか、若干三温糖のようなコクがある(らしい)。

味の素の公式ヘルプ

私は今メインで使っているのはパルスイート カロリーゼロ。甘さは申し分なく、エリスリトールだけで入れたコーヒー特有のえぐ味も大分押さえられている。今まではエリスリトール小匙2、グラニュー糖小匙1だったが同じ程度。えぐ味が全く無いわけではないが、今までよりはずっとマシになった。

まだラカントSは試していないので、パルスイートを使い切ったらラカントSにも挑戦する予定だ。

参考リンク

糖質制限のグル、江部康二氏のブログ

ラカントSはOK、シュガーカットは△

コーヒーフレッシュ、玄米茶、マルチトール

パルスイート販売元の味の素のヘルプ

「糖質」と「糖類」の違いと、「パルスイート」について