dellblorin日記

袖擦り合うも他生の縁

オタクが叩かれだしたら好景気の始まり

2000年頃からオタクが持ち上げられ始めた。日本経済の長期停滞が誰の目にも明らかになり始めた時期と重なる。消費者の財布の紐は固くなりデフレ経済が到来した。

80年代から90年代までオタクは嘲笑の的だった。野暮ったく不潔感のある風貌、陰気で社交性の無さ、性倒錯的な趣味と行動。それがなぜ持ち上げられ始めたのかは景気と密接に関係していると思う。

オタクは世界が狭い。世界が狭いから消費範囲も狭くなり、特段高収入でなくともまずまずお金が貯まる。世界が狭いからハマった対象に盲目的になり、他の世界に浮気する可能性も低い。デフレ社会でも金儲けしようと考えていた人々は、彼らの特徴を見逃さなかったのだろう。

当初、世間はAKB48に軽蔑的だった。どう見ても児童ポルノなのだから当然だ。それがいつの間にか総選挙はワイドショーで特集され、ゴールデンタイムに放送されるまでになった。最初は気付かなかった賢い大人達は、そこにある金脈に気付いたのだろう。否定するよりも一枚噛んだ方が得だと判断したのだ。

お金の力は偉大だ。日本の恥ずべきロリコン産業は立派な芸能になり、秋元康児童ポルノ王から名プロデューサーになった。

誰もが本音では日本の恥と思っているのにお金のために胡麻を擦る。この不景気に馬鹿みたいにお金を使ってくれるオタクは救世主だ。だとすれば日本経済が停滞を脱出し好景気を迎えれば、哀れオタク達は梯子を外されるだろう。

景気判断の材料としてオカルト的な要素は色々ある(女性の眉毛の太さとか)。その一つにオタクに対する世間の態度を加えたい。