dellblorin日記

袖擦り合うも他生の縁

SMAPの元メンバーはジャニーズのやり口で得をしてきた人達

公正取引委員会ジャニーズ事務所に対し、元SMAPのメンバー3人の番組起用妨害の疑いで注意を行ったという。

www.nikkei.com

これに対しジャニーズ事務所側はそのような事実は無いと公式サイトで反論している。

www.johnny-associates.co.jp

ジャニーズ側が圧力をかけたのか、テレビ局側が忖度したのかは分からないが、結局新しい地図のメンバーは地上波テレビで活躍の場を失っていたのは事実らしい。能年玲奈など日本の芸能界は事務所と揉めるとテレビの露出が極端に減る。ネットの記事を読んでもジャニーズ事務所とテレビ局への批判がほとんどである。

こういった因習をよいとは思わないが、だからといって元メンバーにここまで庇うほどの価値があるかは疑問だ。

日本の芸能界は素人集団だ。人より少し顔がいい、少し口が立つ、少し歌が上手い程度の人間達が事務所のお膳立てで売れっ子になる。彼らの活躍の場はテレビに集中する、タダでなければ彼らなど誰も見ないからだ。日本の芸能界で本当のプロは芸能人ではなく、雪山で雪を売る芸能事務所の方である。

国内でやれ天才、やれ歌姫などと称えられる芸能人も、一歩海外に出れば全くの無名。芸能事務所やテレビ局などの大人達が、大人の事情でイミテーションの人気を作っていく。結果、日本の芸能界は著しくレベルが下がるが、その象徴がアイドルだ。

歌も演技もトークも全部並、最近は顔さえも並。アイドルという何の特技もない者が人気になれるのは、まさに事務所のおかげ、事務所が大きな力を持つ日本の芸能界のおかげである。それはSMAPも同じだ。歌はユニゾンやコーラス、演技もトークも特筆するほどでもないグループが国民的アイドルになれたのも、全ては今彼らを苦しめている因習のおかげだ。

真に価値あるものは潰そうと思ってもそう簡単に潰れない。近鉄からドジャースへ言った野球の野茂も叩かれたが、メジャーリーグで結果を出すと関係者は手の平を返した。テレビ局がジャニーズに忖度するのは利益があるからであり、元メンバー達が起用されないのはその利益を下回る程度の芸能人だからだ。

圧力があったにせよなかったにせよ、SMAPという看板、ジャニーズの後ろ盾を無くした3人はどのみち露出を減らしていったのではないか思う。ジャニーズ事務所やテレビの行動は肯定しないが、事務所のお膳立てがなければ何もできない芸NO人の味方をする気にもなれない。

事務所に縛られるのが嫌で出たのだろうが、結局また別の芸能事務所で活動するのは、独立してやっていける自信がないのだろう。そんな石ではなく玉に、国内外問わず通用する真の芸能人に光が当たる事こそ望ましい。