dellblorin日記

袖擦り合うも他生の縁

エリスリトールと羅漢果でラカントSを自作する

ラカントSはサラサというメーカーが出している低糖質甘味料で、エリスリトールと比べてエグ味が弱く普通の砂糖に近い。しかし、中身を見るとそのほとんどがエリスリトールであり、羅漢果という植物由来の甘味料を約0.8%含有しているに過ぎない。羅漢果は癖が強く、たった0.8%でもエリスリトールのエグ味を緩和してくれる。これをマスキング効果という。

ラカントSは現在Amazonで顆粒1㎏が2,860円(定期おトク便2,431円)で売っている。

エリスリトールと羅漢果顆粒タイプも売っており、ロハスタイルというメーカーのエリスリトールは800gが1,000円、セイコーというメーカーの羅漢果顆粒は500gが1,460円(定期おトク便1,314円)だ。

エリスリトールと羅漢果をどれ位の割合で混合するかは、人によって異なっているが、調べた限り4対1が多いようだ。その場合1㎏なら800g対200gになる。

1000(エリスリトール800g) + 526(羅漢果200g(1314*0.4)) = 1,526円

計算するとラカントSより905円安い。上記の羅漢果には5%ショ糖が含まれているがこの程度なら問題無いだろう。純粋な羅漢果顆粒も売っているが価格が倍になるため流石に高い。

という事で実際に自作ラカントSを作ってみた。エリスリトールだけと比べて明らかにエグ味が消えたのを実感する。マスキング効果が発揮されているのだろう。以前はエリスリトールに若干の砂糖を加えていたがこれで十分である。

問題があるとすれば黒砂糖のように独特の風味と茶色があることだろう。それが気にならなければ、自作ラカントSは糖質を気にする人にとって体にも懐にも優しい選択肢になると思う。

痛みを起こさず口内炎を治す方法

年をとったからか口内炎の治りが遅い。4日経っても治らなかったりする。口内炎の辛さは食事による痛みだ。かといって食べないわけにもいかない。うっかり口内炎を作ってしまうと憂鬱だった。

口内炎を早く治す方法を調べる。口内炎の炎症は雑菌の繁殖によるもので、口腔内殺菌すれば早く治るらしい。ものは試しと以下のうがい薬を購入。

うがい薬だが効能・効果に「口腔内及びのどの殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去」と書かれているから目的は達するだろう。

購入後、どれ位経ったか忘れたがその時がきた。うっかり口内炎を作ってしまった。今は痛くなくとも経験上、翌々日辺りから痛み始める。早速、食後必ず歯磨きし、うがい薬で殺菌した。

結果は効果あり。治りは早まらなかったが完治まで一度も痛みが無かった。早く知っておけばよかった。

Live GoldをGame Passにアップグレードして格安で利用する

最近、ビデオゲームから遠ざかっていたが、デスクトップPCを新調したためまた遊ぶ事にした。今まではゲーム機で遊ぶ事が多かったが、いい加減PCだけでもいいだろうとPCメインに宗旨替え。PS5が未だに品薄で買うタイミングを完全に逃したというのもあるけれど。

現在、PCゲームサービスは無数に存在するが、その中でもマイクロソフトの「Game Pass」が最も魅力的と判断した。理由は以下だ。

クラウドゲーミングが一時盛り上がったがパッとしない。遅延があるからだろう。私もソニーのPS Nowを使った事があるが、遊べない事はないがアクションゲームでは続けようと思えないほどストレスだった。クラウドゲーミングは5Gが普及するまで非現実的な選択肢だ。

Game Passにも複数の種類がある。それらを一覧にしたのが以下だ。

Xbox Game Pass for Console Xbox Game Pass for PC Xbox Game Pass Ultimate
Xbox One向け PC向け ConsoleとPC + Live Gold付き
850円(税込) 850円(税込) 1,100円(税込)
Xbox対応ゲーム(100本以上) PC対応ゲーム(100本以上) Xbox + PC対応ゲーム両方

「Game Pass Ultimate」は「Console」と「PC」の合わさったサービスで250円高いだけだ。さらにオンラインマルチプレイ(+月2本のフリーゲーム)に必要な「Xbox Live Gold 月額842円(税込)」まで付いてくる。ConsoleとPCはオンラインプレイには別途加入が必要だから、どう考えてもUltimate一択だろう。現在、Ultimateは初めて加入したユーザーを対象に、最初の1ヵ月のみ100円になるキャンペーンを実施している。

実は或る裏技を使って最長3年間格安にGame Passを利用できる。

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上の注意書きの意味はこうだ。これからGame Pass Ultimateに加入するユーザーで、既にXbox Live Goldに加入している人は、その残り期間をGame Pass Ultimateにアップグレード(移せる)出来るのだ(最長36か月)。

Xbox Live GoldはAmazonでも売っていて最長が12ヵ月分の5,072円だ。3つ36ヵ月分購入すると15,216円。先にXbox Live Goldを36ヵ月分購入し、Game Pass Ultimateに加入してXbox Live Goldの残り期間をGame Pass Ultimateに移行させると、初月の100円を足して15,316円。普通にGame Pass Ultimateを3年間利用すると、初月を100円として38,600円だ。

38,600円 - 15,316円 = 23,284円

なんと、23,284円もお得になる。3年も利用するか分からないとしても、1年でも7,028円お得になる。ただ、この対応がいつまで続くかは分からないため、これを読んでいる時まで可能な方法かは保証出来ない。

アップグレードするには、Amazonのサイトで「アカウント&リスト」→「ゲーム&PCソフトダウンロードライブラリ」からコードを有効化。次に以下のMicrosoft公式ページからアップグレードの手続きを行い完了。

Gold をアップグレードし、Ultimate へ

ダイストレイを100均の材料で自作する

私はビデオゲームが好きだが、ボードゲームも遊ぶ。ボードゲームではランダム性を出すために、何と言ってもサイコロが使われる。その時、使われるのがダイストレイだ。

だが、正直サイコロを転がすだけの道具に数千円はもったいない。そこでこんな簡単な道具ならダイソー辺りで売っている(もしくは作れる)だろうと出かけた。

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サイコロがしっかり転がる大きさ、且つサイコロが飛び出さないという条件で上のトレイを購入。

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さらに衝撃吸収のフェルト生地も購入。この2つで作成する。

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フェルト生地がトレイより若干短く、幅が余る。

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そこで側面をカット。

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さらにカットして余った部分を使い、上部の隙間を埋める。合わせ目があるから不格好だが、自作だから大目に見てほしい。

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サイコロを転がしてみると跳ね過ぎもせず、しっかり転がる距離もあっていいのだが、奥の壁に当たる事が多い。そこでまだ余っているフェルト生地を壁にも当てる。

転がしてみるとバッチリだ。家にあった木工ボンドでフェルト生地を貼り付ける。

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完成したのが上。制作費220円也。個人が使う分には全く問題無い。

これ以外にも4つ入りの小型タッパーとデニム地の巾着袋を購入。小型の容器はトークンやミープル等、ボードゲームでは何個あっても困らない。巾着袋は特定の何かをランダム(目隠し)で引く、などといった用途で使う。

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100均はボードゲーマーの味方だ。

LinuxのNemoで動画のサムネイルを表示させる

Linux MintとCinnamonを入れたUbuntuを使っているが、なぜかUbuntuの方だけ、画像はサムネイルが表示されるのに動画はされず困っていた。しかし単純な方法で解決したため備忘録として書いておく。

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Nemoを起動し、ツールバーから「編集」→「設定」を選択。

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左のメニューから「プレビュー」を選び、「ファイルの最大サイズ」を変更する。この項目はサムネイル表示するファイルの最大容量の指定。動画は大抵デフォルトの1MBより大きいため表示されなかった。

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私は8GBを指定。これで動画もサムネイル表示されるようになった。

「日本の伝統」の正体

現在、日本の伝統とされるものを文献を元に検証していく内容。取り上げられているものは基本的に数十年〜百数十年程度、要は明治辺りから始まったものばかり。伝統とは何年続いていればいいのかなど定義が難しいところがある。そのためか著者ははっきり偽伝統だとは書かないが、否定的に捉えていると思われる。

書かれていたものの中で、印象に残った事例を書き残しておく。

六曜

六曜は中国生まれの占い。室町時代に輸入され、現在の6つの呼び名になったのは江戸時代。幕末に暦につける事が流行し現在に至る。元々日本の伝統ではなく、仏滅や友引なども元の呼び名は全く違ったものだった。

明治時代に入ると迷信だと暦に六曜を含める事を禁止。福沢諭吉は下記のように六曜を批判している。

これまでの暦にはつまらぬ吉凶を記し、(略)迷の種を多く増し、或は婚礼の日限を延し、或は転宅の時を縮め、或は旅立の日に後れて河止に逢ふもあり。或は暑中に葬礼の日を延して死人の腐敗するもあり

  • 六曜が日本に伝わり約680年
  • 現在の呼称と順番になって約180年
  • 明治時代に禁止されて約145年
  • 復活して約75年

夫婦同姓

元々は特権階級(貴族や武士)だけが苗字を持っていた。庶民は紛らわしいため地域や屋号を苗字代わりにする事はあったが、法的なものではなく私称。

明治3年に平民苗字許可令により誰でも苗字を使えるようになる。苗字を使うのは自由意志だったため、必要ない人は苗字を使わなかった。

明治8年に平民苗字必称義務令により苗字が義務化される。すると全国から結婚した女性の苗字はどうするのか問い合わせがくるようになる。内務省太政官に伺いを出した結果、明治9年太政官司令で「他家に嫁いだ婦女は、婚前の氏」とされ、当初は夫婦別姓だった。

明治31年民法(旧民法)が成立。ここで初めて夫婦同姓が制定。民法中に規定されたのが家制度。同じ姓により戸籍の筆頭者を決め、家単位で国民を管理する家族制度。家制度の運用には夫婦を同姓にする方が都合がよかった。

昭和22年に改正民法が成立。家制度は廃止されたが夫婦同姓は残る。但し夫と妻の姓、どちらでも選択可能になった。

日本が夫婦同姓になったのは明治の民法成立からで最近の事。歴史を見れば夫婦同姓ではない(そもそも苗字を使っていない)人が多く期間も長い。

  • 庶民が姓を名乗るようになって約140年
  • 夫婦別姓になって約140年
  • 夫婦同姓に変更されて約120年

大家族

大正9年に行われた第一回国勢調査では、日本の家族構成は核家族54%、拡大家族(ほとんどが三世代同居)31%、単独世帯6.6%。所謂大家族の拡大家族は全体の三割弱で半分にも満たない。それと比べて核家族過半数

平成27年の第二十回国勢調査では、核家族55.9%、拡大家族9.4%、単独世帯34.6%。拡大家族は大幅に減り、単独世帯が大幅に増えている。

三世代同居が減少したのは間違いないが、日本が昔から大家族が一般的だったとはいえない。一般的だったのは核家族である。そして現在の日本は急激に単独世帯が増えている。

ちなみに平安時代は拡大家族(三世代よりもっと多くの同居)が多く、江戸時代に核家族化が進んだという。そこから三世代同居が増加するのは幕末以降。

CPU内蔵GPUで今どきのPCゲームはプレイ可能か

CPU内蔵GPUパソコンゲームはできるか?

私はゲーマーでPCゲームも遊ぶが、そのためにハイスペックPCを用意する様なヘビーユーザーでは全く無い。完全なカジュアルゲーマーだ。設定も高画質などに拘らないし、そもそも興味を惹かれるゲームもカジュアルゲームが多い。

最近、PCを自作新調しようと考えた。ある程度ゲームも出来るようにグラフィックボードを調べたのだが困ってしまった。グラフィックボードが仮想通貨のマイニングで高騰していたからだ。そこでふと今のCPUの内蔵GPUはどれ位の性能なのか? 内蔵GPUで十分遊べるのならグラフィックボードもいらんではないか、と思いついた。

DOS/V POWER REPORT (ドスブイパワーレポート) 2021年夏号[雑誌]」に興味深い記事が載っていた。CPU内蔵GPUでゲームは可能なのかという検証記事だ。候補は以下4つのCPU。

Core i7-11700K 実売価格:48,000円前後
Core i5-11400 実売価格:24,000円前後
Ryzen 7 PRO 4750G 実売価格:47,000円前後
Ryzen 3 3200G 実売価格:20,000円前後


さらに比較対象のグラフィックボードが以下の2つ。

GTX1650-O4G-LP-BRK GPUGeForce GTX 1650
GeForce GTX 1060 6GB AMP Edition GPU:GeForceGTX 1060



下は検証で使われたゲームとそのパフォーマンス結果。

レインボーシックス シージ(Vulkan フルHD

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レインボーシックス シージ」は発売が2015年と古いためか、Intel CPUでは厳しいもののRyzenであれば十分なFPSでプレイ可能の様だ。
レインボーシックス シージ アルティメットエディション|オンラインコード版

VALORANT(フルHD

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元々軽いゲームのためか、Intel CPUでも画質を中程度にすればFPS60以上でプレイ可能。
VALORANT: ライアットゲームズによる、キャラクター要素と競技性を備えた5v5対戦型タクティカルシューター

STREET FIGHTER 5(フルHD

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格闘ゲームFPSが重要視されるが、画質を低にすればどのCPUでもFPS60でプレイ可能。
Super Street Fighter IV Arcade Edition (輸入版)

フォートナイト(DirectX12 フルHD

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フォートナイトには負荷を低減する「パフォーマンスモード」がある。これをオンにするとどのCPUでもFPS60超でプレイ可能。十分内蔵GPUで遊べると言える。
フォートナイト | クロスプラットフォーム対応の無料プレイゲーム - フォートナイト

Apex Legends(フルHD

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Apex Legendは必要動作環境にCPUの内蔵GPUが含まれていない中量級ゲーム。画質・最低でRyzen 7 PRO 4750Gのみ、やっとFPS60を確保。やはりCPU内蔵GPUでは厳しい。
Steam:エーペックスレジェンズ

アサシンクリード ヴァルハラ(解像度スケール100%)

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発売間もない最新ゲーム。重量級。画質を低にしてもRyzen 7 PRO 4750GでやっとFPS30。プレイできないわけではないが快適とは言い難い。重量級ゲームを遊びたければグラボは必須というところ。
アサシン クリード ヴァルハラ 通常版 | PCゲーム | Ubisoft Store公式

結論

重量級ゲームは厳しいが、軽量級は十分プレイ可能。中量級ゲームはタイトルや設定次第で大丈夫だったりするという結論。大変参考になった。

DOS V POWER REPORT」は初めて読んだが、電源ユニットを開けて内部構造を検証する記事など随分硬派な内容で驚いた。