CPU内蔵GPUでパソコンゲームはできるか?
私はゲーマーでPCゲームも遊ぶが、そのためにハイスペックPCを用意する様なヘビーユーザーでは全く無い。完全なカジュアルゲーマーだ。設定も高画質などに拘らないし、そもそも興味を惹かれるゲームもカジュアルゲームが多い。
最近、PCを自作新調しようと考えた。ある程度ゲームも出来るようにグラフィックボードを調べたのだが困ってしまった。グラフィックボードが仮想通貨のマイニングで高騰していたからだ。そこでふと今のCPUの内蔵GPUはどれ位の性能なのか? 内蔵GPUで十分遊べるのならグラフィックボードもいらんではないか、と思いついた。
「DOS/V POWER REPORT (ドスブイパワーレポート) 2021年夏号[雑誌]」に興味深い記事が載っていた。CPU内蔵GPUでゲームは可能なのかという検証記事だ。候補は以下4つのCPU。
Core i7-11700K | 実売価格:48,000円前後 |
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Core i5-11400 | 実売価格:24,000円前後 |
Ryzen 7 PRO 4750G | 実売価格:47,000円前後 |
Ryzen 3 3200G | 実売価格:20,000円前後 |
さらに比較対象のグラフィックボードが以下の2つ。
GTX1650-O4G-LP-BRK | GPU:GeForce GTX 1650 |
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GeForce GTX 1060 6GB AMP Edition | GPU:GeForceGTX 1060 |
下は検証で使われたゲームとそのパフォーマンス結果。
レインボーシックス シージ(Vulkan フルHD)
「レインボーシックス シージ」は発売が2015年と古いためか、Intel CPUでは厳しいもののRyzenであれば十分なFPSでプレイ可能の様だ。
レインボーシックス シージ アルティメットエディション|オンラインコード版
VALORANT(フルHD)
元々軽いゲームのためか、Intel CPUでも画質を中程度にすればFPS60以上でプレイ可能。
VALORANT: ライアットゲームズによる、キャラクター要素と競技性を備えた5v5対戦型タクティカルシューター
STREET FIGHTER 5(フルHD)
格闘ゲームはFPSが重要視されるが、画質を低にすればどのCPUでもFPS60でプレイ可能。
Super Street Fighter IV Arcade Edition (輸入版)
フォートナイト(DirectX12 フルHD)
フォートナイトには負荷を低減する「パフォーマンスモード」がある。これをオンにするとどのCPUでもFPS60超でプレイ可能。十分内蔵GPUで遊べると言える。
フォートナイト | クロスプラットフォーム対応の無料プレイゲーム - フォートナイト
Apex Legends(フルHD)
Apex Legendは必要動作環境にCPUの内蔵GPUが含まれていない中量級ゲーム。画質・最低でRyzen 7 PRO 4750Gのみ、やっとFPS60を確保。やはりCPU内蔵GPUでは厳しい。
Steam:エーペックスレジェンズ
アサシンクリード ヴァルハラ(解像度スケール100%)
発売間もない最新ゲーム。重量級。画質を低にしてもRyzen 7 PRO 4750GでやっとFPS30。プレイできないわけではないが快適とは言い難い。重量級ゲームを遊びたければグラボは必須というところ。
アサシン クリード ヴァルハラ 通常版 | PCゲーム | Ubisoft Store公式
結論
重量級ゲームは厳しいが、軽量級は十分プレイ可能。中量級ゲームはタイトルや設定次第で大丈夫だったりするという結論。大変参考になった。
「DOS V POWER REPORT」は初めて読んだが、電源ユニットを開けて内部構造を検証する記事など随分硬派な内容で驚いた。