dellblorin日記

袖擦り合うも他生の縁

日本の役者はプロレベルと言えるか

最近トルネを購入したので今までよりテレビを見る機会が増えたのですが、ドラマなどを見ると大概一人はお笑い芸人が出演しています。昔から少しぐらいは出演があったものですが、最近は非常に多いと感じました。なぜこの様な状況になったのだろうと考えてみました。

大抵の世界ではプロとアマの間には大きな差が存在します、例えば野球選手などがそうです。今まで甲子園に出た事もなく趣味で草野球をやっていただけのただの野球好きが、メジャーリーグに入団し名だたる名プレイヤーを抑えて大投手大バッターになるなどというのはありえません。年俸何十億も稼ぐプロ野球選手は小さい頃から努力を重ね、多くのライバルを蹴落とし頂点に上り詰めた人達です。そんな人達を一介の野球好きが超えるなど夢物語も良い所でしょう。仮にコネや現在の人気を背景にタレントが入団出来たとしても、すぐに弾き出されるのがオチです。

しかしここ日本の演劇業界では事情が違います。現在の人気からお笑い芸人がドラマや映画等に出演するのは同じですが、一向に弾き出される気配はなく、それどころかここ数年その勢いはどんどん増している様に見えます。なぜこんな事が起こるのでしょうか。それは日本の演劇業界のレベルがプロレベルではないからでしょう。日本での俳優女優業とは言い過ぎかも知れませんが、コンビニのアルバイトみたいなもので馴れれば誰でもこなせる非専門的な仕事なのだと思います。

お笑い芸人なんて精々コントでの演技経験がある位で、ちょっと現場馴れしている素人に過ぎません。そんな人達が一時の人気でドラマや映画等に出演し、そして何の問題も起きず元々の俳優や女優から仕事を奪うほどになっているのは、取りも直さず日本の俳優女優業の人達の演技がアマチュアレベルである事を裏付けているのではないでしょうか。

海外ではどうなのか知りませんが、日本に置いて俳優業というのは誰でも出来る簡単な仕事、とまでは言いませんが、”誰でもそこそこ努力をすれば出来る仕事”なのかも知れません。