dellblorin日記

袖擦り合うも他生の縁

主婦の家事はお金が貰えない労働

よく主婦の家事は時給換算すると○○円、といったニュースを見かけます。私はこういった事は意味の無い事ではないか?と思います。理由は家事はお金の貰えない労働だからです。

労働というのは行えば必ずお金が貰えるというものではありません。いくらそれが肉体的精神的にハードで、一般的な賃金が貰える労働と比較していくらとなったとしても、そもそも誰かから賃金が貰える労働ではないのですから意味は無いのです。
例えば午前4時間午後4時間反復横跳びをする人がいたとして、その人がその肉体的精神的な消耗度に見合った賃金を要求したと考えて下さい。1日8時間も反復横跳びをする事は、その辺の工事現場の肉体労働よりも過酷でしょう。しかし誰かから頼まれたわけでもありませんし、本人が勝手に行っている事です。賃金の貰える労働と比較してこれ位は貰えるであろう消耗度だ、と言ってもお金など貰えないでしょう。

主婦の家事も同じで単に家の雑務をこなしているだけですから当然賃金は貰えません。自分の部屋を掃除する度に誰かからお金が貰えると誰も思わないのと同じです。他の家の雑務も同じはずなのになぜか主婦の家事ばかりが時給換算され、賃金が貰えるはずの立派な労働みたいに伝えられますが、私にはこれが不思議でなりません。

共働きならいざ知らず、専業主婦の場合他に何もしていないので家事をしたからお金を払え、というのは公平とは思えません。勿論要求するのは自由だと思いますが、その場合夫などは特別その女性に魅力を感じてでもいない限りは離婚し、お手伝いさんを雇うと思います。同じお金を払うならプロの方がいいでしょう、文句も言わずお客様という立場で接する事ができ、且つ仕事はプロの技術でやって貰えるからです。