半ヘルのシールドをバブルシールドに改造

カブ乗車時に使用しているのはハーフヘルメット（通称半ヘル）だ。暖かい時期は涼しく開放感もあるが、寒くなると風が入り苦労に堪えない。付属のサンバイザー型シールドはあってないような物に過ぎない。

以前、バブルシールド付きのジェットヘルメット（通称ジェッペル）を使ったことがある。ジェッペルは頬と首の付け根まで覆うタイプのヘルメット、つまり顔面以外は保護されている。バブルシールドは顎のあたりまである顔面全体を覆い隠す大きなシールドだ。

寒風対策はこれでバッチリと思ったが落とし穴があった。バイクの防寒対策は「首」の字がつく部分を保護せよといわれる。私も首にネックウォーマーを着用する、これがないと10℃を下回る時期はとても走れない。

ネックウォーマーを付けジェッペルを被ると、その間に微妙な隙間が生まれる。ヘルメットの下に差し込めばいいと思うかもしれないが、ヘルメットというのは頭にフィットするように作られており、差し込めなくはないが違和感が大きい。

後ろは首の付け根あたりで止まるため、前も鼻の上までネックウォーマーを引き上げられず、バブルシールドとはいえ左右と下から風を巻き込んで非常に寒い。ネックウォーマーとヘルメットとの間にぐるりと1周隙間があるため、走り出すと首が寒くて辛く、首には頸動脈が通っているため血液が冷やされ、冷やされた血液が全身を巡り体全体が冷やされてしまう。

どうしたものかと考えた末、「バブルシールド付き半ヘル」を購入することにした。半ヘルには左右や後頭部を覆う布のカバーが付属している物がある（私の半ヘルがそう）。このカバーの下にネックウォーマーを入れれば隙間ができないし、鼻の上までネックウォーマーを引き上げた状態でバブルシールドを下ろせば、防寒対策はバッチリであろうと考えたわけだ。

しかしここで問題が発生した。バブルシールド付き半ヘルが売っていないのである。ネットで探せどサンバイザー型シールドばかりで、ジェッペルのような後付けできるハトメが付いたタイプも見付からない。

何とか見付けたのがハトメではなくネジで留めるタイプのバブルシールド。これなら持っている半ヘルに使えると思い購入した。

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まず元々のサンバイザー型シールドのヘルメットとの左右接続部分だけ切り落とす。さらにバブルシールドも左右接続部分を切り落とした。

サンバイザー型シールドの根本部分に、以前ダイソーで購入したタッカーの針の片側を半田ごてを使い切断面に埋め込む。

それをバブルシールドの切断面にあて、反対側の飛び出している針を同じく半田ごてでバブルシールド側に埋め込む。こうして二つのシールドが針を橋渡しにして合体。

次にダイソーで購入した100円パテで隙間を埋める。当然補強の意味もある。硬化したら表面を滑らかにするためサンドペーパーで研磨。

持って軽く振ってみても安心感があり強度に不安は無い。

ヘルメットに取り付けてみる。

パテはサンドペーパーで表面を滑らかにしたもののどうしても盛り上がった仕上がりになる。そこで以前別の用途で購入していたパテを使って誤魔化す。

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不要な部分に付かないようテープで養生してからパテを塗る。ある程度硬化した段階でテープを剥がし、完全硬化するまで待つ。

このままだと見苦しいのでヘルメットと同じブラックで塗装。まずは不要な部分を養生。

塗装。使ったスプレーもダイソーの100円商品。養生の紙とテープを取り外す。

盛り上がった側面部分が塗装できず残った。わざわざスプレーで吹く必要もないため油性ペンで塗りつぶした。

完成図。

間近で見れば多少違和感はあるかもしれないが、自分としては納得の出来。

さっそく被って走行してみると全然寒くない。接続角度の所為だろうが市販品のバブルシールドより深く下げられるため、唯一露出している目元部分に全く風が当たってこない。

大成功だと思っていたが、1つ問題があることに気付いた。接続角度によりシールドを随分深く下げられるのだが、その所為でシールドを最高に上げても少しシールドと目線が被ってしまうのだ。気にならないといえば気にならないが、鬱陶しいといえば鬱陶しい。

若干問題もあったが、当初の目的である寒風対策は完全解決したため満足している。

ちなみに改めて検索してみると下のヘルメットが見付かった。当時見付けていればこっちを購入していたのだが...。

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