dellblorin日記

袖擦り合うも他生の縁

萩焼の目止め方法

萩焼の徳利を購入したがこれが漏れる。萩焼が漏れる器なのは知っていた。中に入れた液体が染み込むことで独特の風合いに変化し、これを萩の七化けとして楽しむ。分かってはいたものの使ってみると面倒臭い。

漏れるといっても置いた所に三日月程度の輪染みが出来る程度だが、問題は胴体部分も漏れること。入っているのが清酒だから触るとベタつく。お猪口に酒を注ぐ度に手がベタつく。

使い続けていけば茶渋が陶器の細かな隙間に埋まっていき漏れなくなる。だが酒で止まるか分からなかったし、手をベタつかせながら使うのも嫌気が差してしまった。無粋だとは思ったが土鍋でいう目止めを施すことにした。

ネットで検索すると米の研ぎ汁に全体を漬けて、弱火で20分煮込み半日から1日放置せよとのこと。やってみたが全く意味無し。そこで小鍋に200mlの水と小さじ3倍の片栗粉を溶かし沸騰させたものを徳利に注ぎ、そのまま1日放置した。すると見事漏れが止まった。水溶き片栗粉の濃度は障子を貼る糊を少し水っぽくした程度がいいらしい。