dellblorin日記

袖擦り合うも他生の縁

糾弾決議に対する小泉議員の対応は民主的

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国会で丸山穂高議員の糾弾決議が可決した。しかし、自民党小泉進次郎議員は採決を棄権した。彼は記者団に、「世の中の雰囲気への忖度で、一議員を糾弾し、進退を促すことこそ問われるべきだ」と話したという。

丸山議員が国会議員の資質を欠いているのは明白だが、無理やり辞職させるのは疑問だ。彼は曲りなりにも選挙によって国民に選ばれた存在であり、第三者が辞職を強要するのは民主主義を軽視している。

丸山議員が国会議員として相応しいかどうかは、主権者たる国民が選挙を通して決定することであり、その決定を上書きするのもまた国民であるべきだ。

何にせよ、丸山議員は次の選挙で落選するだろう。本来なら全ての非を認め潔く頭を下げ、他人に言われる前に自ら堂々と辞職するのが最もダメージが少ない。悪名は無名に勝るというが、次の選挙では駄目でもその次の選挙で当選ということもあるかもしれない。そういった先を考えた行動が取れない時点で政治家の資質は無いのだろうが。

ひょっとするともう政治家はやる気が無く、落選後は中途半端な識者(TVタレント)として食べていこうと考えているかもしれない。地上波にせよネットにせよ、言論番組を装ったバラエティ番組などは彼にオファーを出すだろう。

どんな過激な主張にも一部には支持がある。非を認めたところで非難している人達が許してくれるわけもないし、一部支持してくれている人達の支持さえ失いかねない。それなら一切を突っぱねたほうが後々の仕事にプラス、そう考えているのかもしれない。

彼も杉田水脈議員も大阪維新の会から出てきた人だ。そしてトップは今も事実上橋本徹氏だろう。類は友を呼ぶという言葉は箴言である。