dellblorin日記

袖擦り合うも他生の縁

水道民営化は民間に丸投げするのではない

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Twitterで水道民営化に対するハッシュタグが盛り上がっていた。全体としては否定的だ。民営化で質が下がり料金は高騰する、水道という重要なインフラを民間に任せるのは無責任といった意見が多い。だが、これらは誤解だ。

例として下水道民営化を実施した浜松市を見てみよう。料金に関しては官民で合意し、条例により民間企業の収入上限を定め、料金の異常な高騰を防いでいる。施設の改築なども国や自治体の了解が必要だ。

つまり、水道民営化は単に水道事業を民間に丸投げするのではない。民間に業務委託した後も国や自治体が関与し続けるのである。

水道民営化は民間の知恵や効率性をインフラの整備、運営に導入しようというものだ。少子化で地方は人口減少が急激に進むと同時にインフラの老朽化も進む。民間の効率性を取り入れなければコスト圧縮は難しく、このまま国や自治体が運営していく方が料金高騰を招くだろう。