dellblorin日記

袖擦り合うも他生の縁

菩提寺を離檀した話

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今年もお盆が終わった。毎年菩提寺の住職がお経をあげに来る。夕方に来て読経し、ちょっと雑談をして帰っていく。以前は母親が精霊棚などの支度をしていたが、他界してからは私が見様見真似で作っている。

今年は住職から提案が出された。まず檀家に入っているかどうか分からない、入らないならそれでもいいし、入るなら書類に記入が必要だという。私はてっきり檀家に入っているものだと思っていたが不明らしい。

檀家とは葬祭供養一切をその寺に任せる代わりに、お布施など経済的支援を檀家がやる制度だ。正直、檀家になっていないなら今更入る必要はない。神仏など信じていないし、住職の相手も面倒臭い。

住職はさらに来年からは自分も年だから日曜の昼に読経に来たいとも言った。平日に家々を回るとなれば家主が帰ってきている夕方以降でなければいけない、1日数時間で家々を回るのは疲れるのだろう。

だが、先祖の霊はお盆に帰ってくる(という事になっている)わけで、楽だからという世俗的な理由でずらしていいものなのか。少なくとも寺の坊主が言う事ではない、坊主自ら神仏なんて信じちゃいないと白状しているようなものだ。そんな生臭坊主に読んでもらうお経にどれだけの有り難みがあるのだろうか。

悩む事もなく離檀を決めた。今後もお寺との付き合いは生じないだろう。世の中には檀家をやめたいと言ったら高額の離檀料を請求されたケースもあるという。そう考えれば私はラッキーだったのかもしれない。

離檀したらお盆の読経も無くなるのだろうか。当然無くなるのだろう。何の問題も無い。